PROGRAM NOTE

「Into the Abyss」

 

この歌が何だというのだろう
滑稽な傍観者に映るだろうか
叫びたい、君の傍にいると
確かに正義だと これは祈りだと

 

割れた空に 飲み込まれていった真実
深淵へと 誘う響きは希望の鐘

 

終末に捧げる純白を 包み込む黒の旋律
君を探していたよ
無垢なる嘆きは風となって 今こそ終わりを告げよう
絡みあって朽ちてしまった 誰も望まない今日に

 

この夢が何だというのだろう
囚われた戦場に咲くだけだろうか
壊したい、熱への憧れで
確かな鼓動だと 生きているのだと

 

生まれ変わる 平衡を破った世界は
ピリオドさえ 違う響きで愛を示す

 

終末に目覚めた純粋を 待ち受ける黒の閃光
君が探していたね
瞬間重なる激情が 全てを語っているから
求めあって堕ちていける
This song name is “Into the Abyss”
…for you

 

その強さ優しさ 痛み怒り温もり
流れ込む勇気が また歌になる
心に呼びかける 孤独じゃないと何度も
聞こえるでしょう?(Feel my prayer…)
聞こえるでしょう?

 

終末に捧げる純白を 包み込む黒の旋律
君を探していたよ
無垢なる嘆きは風となって 今こそ終わりを告げよう
絡みあって朽ちてしまった 誰も望まない今日に
さあ Into the Abyss

 

● 解説 ●
〈アルカ・ラスト〉戦闘BGMをアレンジした楽曲。(ゲーム内BGMにも、ぜひ注目してください!)BGMに留まらない作り込まれた音楽に、本来なかった「歌」の要素を見事に加えた結果、これまでで一番激しく、熱い、血が沸騰するような楽曲となりました。

それでは、曲をなぞりながら闘いを始めましょう。イントロ、世界が開けるような、解放的なサウンド。目の前の景色が、一気に変換される感覚…BGMならではの効果を感じます。Aメロの痺れる旋律は、期待を裏切りません。そこから突然画面が切り替わり、訪れるアルペジオの波。召喚魔法が使われた、そんなイメージでしょうか。

さぁ、疾走感溢れるサビを抜け、熱気はどこまでも止まりません。女神は皆さんを鼓舞し続けます、休んでいる暇はないですよ!Dメロ、長調への転調は「闘いの中の安らぎ」を感じさせてくれますが、それでも曲の勢いが落ちることはなく、むしろ『勝利に向かって駆け出して!』と最後に奮い起こされているよう。そして、ラストサビ、最高潮の叫び、声の限り歌い上げ、闘いは幕を閉じるのです。どうですか、一緒に闘っている気分になりましたか。

女神であるKleissisが闘いの歌を歌う…その姿はジャンヌ・ダルクでしょうか、「民衆を導く自由の女神」でしょうか。ここでの女神たちは、天上の姿ではなく、その足で、皆さんと同じ土を、踏みしめているのです。