PROGRAM NOTE

「さよならの彼方へ」

 

全ての終わりを選びあった はじまりに
そっと受け取った 光纏う五線
いつでも 正しさの行方を示すように
いいえ胸の奥 愛を灯すように

 

あの時確かに 包まれた記憶
口ずさむメロディーは ずっと覚えてたいけれど

 

さよなら 見送る風の背に にじむ空
今日の旅立ちに この歌をうたおう
世界が忘れてしまっても 残ってる
遠く彼方まで 受け継がれる響き

 

優しい貴方へ どうか怖れずに
その道に その明日(あす)に 清らかな想いを連れて

 

全ての終わりを選びあった はじまりに
そっと受け取った 光纏う五線
世界が忘れてしまっても ここにある
ずっと胸の奥 愛を灯しながら

 

さよなら 見送る風の背に にじむ空
今日の旅立ちに この歌をうたおう
世界が忘れてしまっても 残ってる
遠く彼方まで 受け継がれる響き

 

さよなら 大切な貴方を見送るの
どうか相応しい 幸せな未来へ
いつでも 正しさの行方を祈ってる
いいえ胸の奥 愛を灯してる

 

● 解説 ●
普段何気なく聴いている音楽には、「国際標準ピッチ」なるものがあります。通常、「A=440Hz」(クラシックは442Hzが一般的)。なぜいきなりこんな話から始めるかというと、6曲目《さよならの彼方へ》7曲目《Ark of promise》は、「A=432Hz」に設定されているのです。簡単に言ってしまえば、音程は一緒の範囲内だけど、普通よりちょっとだけ低い。この「A=432Hz」のピッチは、よくヒーリングミュージックに使われます。人間の耳により馴染むチューニングであり、癒しの効果が高く、より自然に近いピッチといえるのです。

そんなこだわりを感じつつ聴いていただきたい、《さよならの彼方へ》。楽曲の構成はシンプルなものとなっています。

(便宜上サビをAとすると)A→B→A→B→A→(転調)A’→A’

繰り返されるサビのメロディー、シンプルな構成だからこそ、最後の転調が実に効果的に高揚感を与えてくれます。そして、私たちの歌声も徐々に折り重なり、最後は7人全員が歌い上げる。胸には熱いものがこみ上げ、まさに「感極まる」という言葉がぴったりな楽曲です。

楽曲を通してキーワードとなるのは「さよなら」。しかし、歌いだし「全ての終わりを選びあったはじまりに」とあるように、「別れの曲」という印象は受けません。別れとは、同時に必ず、なにかの「はじまり」。愛と祈りをもって、女神に優しく、力強く、背中を押されている――そんな、包みこむような愛の歌だと、私は思います。私たちの歌声が、皆さんの心を包み込むことができますように。